夜想曲の続き

感受性をそのままに。

葉摘作業と、憂い事。

朝夕と冷え込む時期がやってまいりました。

今日から一ヶ月ほど、さくらんぼの時期にお世話になった果樹農園さんのお手伝いです。内容は林檎の葉摘作業(はつみさぎょう、です。可愛い響きですね!)。

お手伝いと言っても、きちんとお給料がいただけるんです。嬉しい…!!

 

葉摘作業というのは、林檎の周りの葉っぱを取り除いて果実にちゃんと太陽の光があたるようにする作業のことらしいです。

 

濃い緑色の葉が生い茂る林檎の森。その中をくぐり抜けて、陽の射し込まない場所を目指して歩きます。暗い場所にひっそりと生っている林檎の周りの葉っぱをぷちぷちしていると、だんだん木漏れ日が広がっていくのがわかります。

落ちた林檎の熟れた甘い香り、緑の青い匂い、自然の只中での「働くこと」はやっぱり自分に適しているのではないかと思います。

 

陽が昇って目覚め、陽が落ちて終わる。

規則的な休息は決して機械的なものではなく、和やかなお喋りとちょっとしたおやつが用意されていました。しっかりと休み、食べて、働いて家へ帰る。またね、と言いながら。ありがとう、と言いながら。泣きそうになります。「幸せだなあ」と。

 

どうして最初からこんな場所で働けなかったのか。心無い人々の言葉に傷つく前に辿り着いていたなら。自力で立てなくなることも、無かったはずなのに。「たられば」は無駄です。でも考えずにはいられない。それぐらい後悔している。何もかも衝撃的だった。もちろん果樹農園の方々だって順風満帆ではなくって、経営の事も家族の事も大変なことはたくさんあるのでしょう。お話を聞く限りでは、よほどの農家でない限り一次産業は厳しくて、保っていけない可能性も充分身近にあるようです。

 

課題は大小問わずどんなところにもあって、自分達にとって大事そうで重要なものから解決していく必要があって、そのためにも私は考える事をやめてはいけないと感じました。北朝鮮からのミサイルとか日本国の借金とか働き盛りの自殺率とか、憂う事なんか束にして捨てても降って湧いてくるくらいあるだろうけれど、そんな壮大なことには手が届かない。

国民の大まかな声は恐らく政治家のみなさんに届いていて、それでも彼らは自分達の良しとした行動をしている(か、せざるを得ない)わけで。その結果が現状なのであれば……もう何と言うか、仕方がなくて。とにかく生き延びるために自分の世話をしなくては、と思うのです。

いざというときのための身体や精神や生きる糧を、死ぬまで保ち続けなければダメなのです。そのために程々に働いて財産と健全を蓄えながら、心身を養って笑っているわけです。誰も彼もが、決して同じ人類に嬲られるために生まれたわけじゃないでしょう。

 

実際その時になったら、たぶん、役に立つのは結局自分の身に残る何かです。

それは五体満足な身体や筋力かもしれないし、知恵かもしれないし、誰かとのネットワークかもしれない。全部自分のため。全部生きるため。殺されるために生きてるわけじゃない。毎日が楽しい反面、どこか怖さを拭えないまま過ごしている。

 

平穏なんてやってこないんじゃないか。

違う、今日みたいな楽しい時間がいつか突然崩れて戻らなくなる事が怖い。

死ぬ事も怖いけれど、それよりみんないなくなるのが怖い。失くならないでほしい。ずっとそこにあってほしい。こういう弱さにしがみついているから、私は不安定からなかなか抜け出せないのかもしれない。

 

心が落ち込んだ時、仕事が始められない時、「今は苦しいかもしれないけれど、楽しいことがきっとこれからもいっぱいあるから」と励ましてくれた人がいました。

それがめちゃくちゃ悲しかったです。

だって既に心底そう信じて生きていたのになあって。

私はその言葉を信じられなくなったのが寂しくて、それは実はまだ信じたいって思っているって事であって、でも痛い思いをしたから怖くて素直に認められない。

認められないことが苦しい。認めたいけれど怖い。

いつになったら癒されるのだろう。ずっとずっと時間がかかるのかなあ。

 

長くなりましたが、嬉しい事も楽しい事も同じぐらいいっぱいあるんですよ。

そちらを書くべきでしたね。ごめんなさい。我儘を誰かに訴えたかったのでした。

 

果樹農園さんから桃をいただきました。

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果物全般が好きな私ですが、白桃が一番好き。1日では食べきれない桃をたくさん貰いました。写真には7つだけですが、もっともっといーっぱい貰ったのです!もう時期が過ぎてしまったとばかり思っていたので、めちゃめちゃ嬉しかったです。それに桃って高いんですよね。美味しい桃食べたいけど、どの桃もそれなりのお値段するし傷むのは早いし、なかなか口に出来ない。高級品のイメージが桃にありました。でもカゴでどーんともらえて、あああああああ好きいいいいいいって気持ち。

あらゆる方面に対して好き〜〜!!って言えちゃう。農家さんありがとう、大地と水と桃にありがとう。どこまでもどこまでも感謝と愛の波。

 

こんな感じで、忙しなく悩んで笑ってせっせと今日も生きてます。

なんとかなるよ、絶対大丈夫だよ。カードキャプターさくらの言葉を思い出してお布団に入ります。お付き合いいただきありがとうございました!それではまた明日!